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技術解説

織元山口は二十数年前から電子ジャカード織機による写真織のパイオニアとして、新しい織物の研究開発を進めてきました。
写真織とは、白い生地の上にインクを塗るプリントとはまったく違い、
糸と糸の織って組み合わせることによって写真を表現する織物を指します。

絵画を織る技術は数百年前からありゴブラン織などが有名ですが、
従来は写真を織るには大変な時間と労力が必要でした。
それは写真を見て職人が目と手で紋紙という紙に穴を空けて、
試しに織っては修正し、それを繰り返すことで写真を織物として再現していったのです。
しかし、その作業には必ず人間というフィルターが入ってしまい、
如何に精密に再現しても所詮は絵の延長でしかありませんでした。

1980年代にコンピュータによる紋制作を可能にした電子ジャカードという装置が開発されました。
しかし、この時の電子ジャカードは紋紙をフロッピーディスクに変えただけで、
人間というフィルターが入ることには変わりはありません。
織元山口では、1988年に当時発売したばかりの
Apple Macintosh II を導入し、
画像を人間のフィルターを通さずに織る技術を開発しました。

それは、織機をパソコンのプリンタに見たてて、
パソコンからプリントアウトすると織物が織れるという画期的な技術(弊社特許技術:特許第229496号)でした。
これによって人間は紋データの制作から解放され、
非常に短時間で、1枚だけの織物を作ることが可能になりました。
その後、モノクロの織物しか作れなかったが、
最低5色の糸によりフルカラーの織物を織ることが可能な技術
(弊社特許技術:特許第2860616号)を開発。
写真は写真の、絵画は絵画のクオリティで
織物を作ることが出来るようになりました。

その後も開発は続きます。
デジタル技術が進歩していくにしたがって、巨大な柄を織る技術や、
より多色を使って原画に忠実に、緻密で精細な織物を織る技術など、
現在の緞帳やタペストリーに活かされる技術を開発してきました。
それらの技術で織られた織物は
PHOTOTEX(フォトテックス、登録商標)と名付けられ、
平成20年には第2回ものづくり日本大賞(経済産業大臣賞)を受賞。

日本が世界に誇る織りの技術になっています。
現在ではパソコンやデジタルカメラ等が普及し、写真織も以前程、先端の技術ではなくなってきました。

しかし、そのような状況の中でも織元山口の織物が
世界の美術館や一流の寺院・神殿、王室やVIPの方々に重用される理由は、
研究開発を含めた織物を創る姿勢に共感していただき、
単なる織物ではなく芸術品としての高い評価をいただいている結果なのだと考えています。
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株式会社 織元山口 http://www.yamakuchi.co.jp

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